読書逍遥

読書逍遥第513回『絵のない絵本』 1839-40 アンデルセン著

冨田鋼一郎

『絵のない絵本』 1839-40 アンデルセン著

串田孫一によるカバー

「絵を絶した」浪漫的香り高い詩情あふれる33夜の小話で構成されている

世界の隅々を照らす月が絵かきに物語るという形を取った美しい絵画詩

月にとっては、この世の生活は一つのおとぎ話なのだろう

第六話 スエーデンのウプサラ
第七話 ナイチンゲール
第九話 グリーンランド
第十四話 コウノトリ
第十八話 都市の幽霊ベネチア
第二十話 ローマ
第二十ニ話 お人形
第二十四話 紡ぎ車
第二十八話 白鳥

漱石「夢十夜」や宮沢賢治を思い浮かべる

アンデルセン(1805-1875) 童話作家
デンマークオーデンセ(フューン島)生れ
小説「即興詩人」、童話「人魚姫」「みにくいアヒルの子」「マッチ売りの少女」「雪の女王」など。

スポンサーリンク

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
記事URLをコピーしました