読書逍遥第500回『対談 中国を考える』1978刊行(その2) 司馬遼太郎・陳舜臣
冨田鋼一郎
有秋小春
“爾汝(じじょ)の交わり”の二人の中国談義
陳舜臣(1924-2015)
司馬遼太郎(1923-1996)
(目次)
談天半天 陳舜臣
第1章 東夷北狄と中国二千年
第2章 近代における中国と日本の明暗
第3章 日本の侵略と大陸の荒廃
第4章 シルクロード、その歴史と魅力
数千年の重み 司馬遼太郎
古来、日本はこの隣の大国と密接な関係を保ち続けてきた。しかし我々は中国を的確に理解しているといえるだろうか。
両国の歴史に造詣の深い二大家がその長い歴史をふまえて、”近くて、遠い国”中国をどのように捉えるべきか、わが国はいかなる立場を取ればよいのかを思索した。
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本書は1974年から77年まで4年間かけて断続的に行われた対談である
以来半世紀、中国は大きく変貌を遂げが、今でも耳を傾けるべきものがある
長い中国大陸の歴史から汲み取るべきものが非常に多いからだ