読書逍遥第254回『北のまほろば』街道をゆく(その3) 司馬遼太郎著
冨田鋼一郎
有秋小春
「おくのほそ道」は、正編と続編から構成されているという珍説
正編
深川から象潟までを「歌仙」
(芭蕉句29句・曽良句7句計36句)
続編
金沢から大垣までを「半歌仙」
(芭蕉句17句・曽良1句計18句)
宗祗と芭蕉の奥羽の旅の違い
宗祗 「暗い」
『白河紀行』応仁2(1468)晩秋から初冬
動乱の世
○世にふるもさらに時雨のやどりかな 宗祗
芭蕉 「明るい」 宗祇から220年後
『おくのほそ道』 元禄2(1689)晩春から初夏 天下泰平の元禄
○ ○世にふるもさらに宗祗のやどりかな 芭蕉