第36回『パンデミックなき未来へ 僕たちにできること』ビル・ゲイツ
冨田鋼一郎
有秋小春
著者の著述は、司馬遼太郎の文章に似て、気宇壮大だ
自然現象、地形、人物、思想、学問、制度、貨幣、建築、都市計画、インフラ(土木)、史実を織り交ぜながら、ときに細部にこだわり、ときに全体を鳥瞰する
著者はオーケストラ全体を操る指揮者のようだ
歴史(世界史)はこのように楽しみながら学ぶ
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キケロもマキアヴェッリも活用したという疑問に答えるという対話方式を採用した
次々と繰り出される質問に答える記述なので、読者は的を絞り易くありがたい
・フィレンツェで考える
・ローマで考える
・キアンティ地方のグレーヴェにて
・ヴェネツィアで考える
・対談 塩野七生/三浦雅士
第1章の「フィレンツェで考える」だけでも情報満載
13世紀、ルネサンス期に入り、人口増加が始まる。その要因は何か