読書逍遥第186回 『細胞』(上・下)(その5)ジッダールタ・ムカジー著
冨田鋼一郎
有秋小春
「トゥルカナ・ボーイ」 160万年前
ホモ・エルガステル
ケニア大地溝帯トゥルカナ湖の近く
骨断片 108個
年齢 11歳程度
完全に地上生活 縮小した骨盤
腰にヘルニアを患う
発見 1984年
「手」の獲得
歩行の為に手の助けを必要としない→別の役割を担うように
ヒトは他の霊長類より長い親指を持つ 地上生活環境の影響 自然選択(適応)
[徐々に大きくなる脳]
ルーシー 400cc
トゥルカナ・ボーイ 880cc
私たち 1400cc
今言えることは、直立歩行が驚くべき自然選択の引き金となって、私たちに特大の脳と「分節的な(個々の音がはっきりと別れた)」言語をもたらしたということ
私たちはいつ「人間」になったのか?
ヒト族と他の生物との違い
体毛の欠如
へその緒の長さ
歯のエナメル質の厚さ
埋葬の習慣、、、
道具を使う能力
他の動物も道具を使うが、「ある道具を使って別の道具を作る」ことはしない
「ある石を使って別の石を割る」
→ この限界を乗り越えたのが、「ヒト属」の始まりといえる
[言語能力]
左脳の前頭葉(ブローカ野)少し発達
利き手と左右非対称の脳の構造、さらに、言語機能は関係している