読書逍遥

読書逍遥第469回『人類の祖先に会いに行く』(その4) 15人のヒトが伝える進化の物語 グイド・バルブイアーニ著

冨田鋼一郎

『人類の祖先に会いに行く』(その4) 15人のヒトが伝える進化の物語 グイド・バルブイアーニ著

「トゥルカナ・ボーイ」 160万年前
ホモ・エルガステル

ケニア大地溝帯トゥルカナ湖の近く
骨断片 108個
年齢 11歳程度
完全に地上生活 縮小した骨盤
腰にヘルニアを患う
発見 1984年

「手」の獲得
歩行の為に手の助けを必要としない→別の役割を担うように

ヒトは他の霊長類より長い親指を持つ 地上生活環境の影響 自然選択(適応)

[徐々に大きくなる脳]
ルーシー 400cc
トゥルカナ・ボーイ 880cc
私たち 1400cc

今言えることは、直立歩行が驚くべき自然選択の引き金となって、私たちに特大の脳と「分節的な(個々の音がはっきりと別れた)」言語をもたらしたということ

私たちはいつ「人間」になったのか?
ヒト族と他の生物との違い
 体毛の欠如
 へその緒の長さ
 歯のエナメル質の厚さ
 埋葬の習慣、、、

道具を使う能力
他の動物も道具を使うが、「ある道具を使って別の道具を作る」ことはしない

「ある石を使って別の石を割る」
→ この限界を乗り越えたのが、「ヒト属」の始まりといえる

[言語能力]
左脳の前頭葉(ブローカ野)少し発達
利き手と左右非対称の脳の構造、さらに、言語機能は関係している

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ABOUT ME
冨田鋼一郎
冨田鋼一郎
文芸・文化・教育研究家
日本の金融機関勤務後、10年間「学ぶこと、働くこと、生きること」についての講義で大学の教壇に立つ。

各地で「社会と自分」に関するテーマやライフワークの「夏目漱石」「俳諧」「渡辺崋山」などの講演活動を行う。

著書
『偉大なる美しい誤解 漱石に学ぶ生き方のヒント』(郁朋社2018)
『蕪村と崋山 小春に遊ぶ蝶たち』(郁朋社2019)
『四明から蕪村へ』(郁朋社2021)
『論考】蕪村・月居 師弟合作「紫陽花図」について』(Kindle)
『花影東に〜蕪村絵画「渡月橋図」の謎に迫る』(Kindle)
『真の大丈夫 私にとっての漱石さん』(Kindle)
『渡辺崋山 淡彩紀行『目黒詣』』(Kindle)
『夢ハ何々(なぞなぞ)』(Kindle)
『新説 「蕪」とはなにか』(Kindle)
『漱石さんの見る21世紀』(Kindle)
『徹底鑑賞『吾輩は猫である』』(Kindle)
『漱石さんにみる良い師、良い友とは』(Kindle)
『漱石さん詞華集(アンソロジー)』(Kindle)
『曳馬野(ひくまの)の萩』(Kindle)
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